ムラが無くなれば、一人前。

ムラが無くなれば、一人前。

理美容師の仕事は、お客様の髪に直接「手で触(ふ)れる」という独特なサービス業とも言えますね。
まず、他人の髪を触る(ふれる)事は一般的には考えられませんし、触(ふ)れられる側も不安だと思います。
新人の頃は、女性の髪に触れる事で緊張もしますし、どのように触れたら良いのかサッパリわかりません。
でも少しづつ慣れてくると、扱いやすい髪とそうでない髪、そして自分にとって話しやすいお客様とそうでないお客様がいる事に気付き始めます。
その気付きの多くは、先輩から「あのお客様とは、会話が盛り上がりすぎて時間が掛かり過ぎているから注意してね」とか「あのお客様のカットは、もっとスピーディーにしてね」などとアドバイスを受け、自分の仕事のムラを実感します。
仕事は、お客様の個性や髪質などで時間が変わる事は、当然ですが少しでもムラを無くすことが一人前への道程だと思いますね。
オーナーや先輩は、経験年数と共に変化するスタッフの成長が一番の楽しみでもありますね。
お客様も身近な師匠でもあります。「商売は社会の為、お客様の為にある」という言葉を成功者から聞いたことを覚えています。
ついつい商売は、自分の成長や成功の為と思いがちですがそれはあくまでも「社会の為、お客様の為」の結果という事だそうです。