貯蓄の開始は50代からで間に合う?・・

貯蓄の開始は50代からで間に合う?・・

理美容師のような「手に職を付ける」職業の場合、特に若いうちは「自分に向けた投資」がとても大事です。


自分の技術力を高めるために、そしてお客様に支持されるスタイリストになるための勉強にはどんどん投資する事が大事だと思います。

金銭だけでなく時間の投資も必要です。時間を有意義にするという事です。
私も過去50年近い業界人生で、たくさんの美容師さんを見てきました。

しかし成功を実感している方はそれ程多くはないようです。
ここで言う「成功」とは、この職業に付いて「良かったなぁ~」と思えるか?という事です。

「良かったなぁ~」を具体的に言うと、自分が思ってきたもしくは、描いてきたことが出来ていたと思えるという事。
言い換えれば「自己実現」について満足出来れば大成功だと思います。

しかし現実の理美容師は、引退後に生活の豊かさを得られなかったという声はたくさん聞きます。その原因は、特に50代以降の将来見通しが弱い傾向があると思います。

将来は「何とかなる・・」ような気がする?
これが一番危険ですね。

簡単に言えば10代から40代位までは、所得の10%程度の貯蓄は最低必要で50代からは、リタイア後に必要とする生活費を準備しておくことです。

例えば70歳でリタイア(90歳までの20年間生きると仮定)した場合にリタイア後の1か月の生活費が仮に20万円必要だとしたら、将来手元に入る年金などを引いた金額を貯めなければいけませんね。

70歳から毎月必要な金額20万円とした場合−年金その他の収入が10万円だと仮定した場合=10万円が必要。
という事は、毎月10万円は50歳から70歳までの20年間は貯蓄が必要です。

120万円×20年間=2400万円は準備したほうが良いでしょうね。
そうなれば70歳から20年後の90歳まではひとまず安心という事ですね。

老後資産は一朝一夕にはいきません。
40代の預金比率も10%以上に引き上げる事も大切ですね。